Introduction
行商人企画について
昨年は「ツノの行商人」というタイトルで始動した、行商人企画展シリーズの第二弾が「リュウの行商人」になります。企画者の清水イズは、自身も空想の生き物をモチーフに絵や造形作品を制作しますが、今回のようにインスタレーション的な企画展を主催し、そのキュレーションも行っています。
「○○の行商人」とタイトルを変えて、毎回違うテーマを掲げていきますが、一貫しているのは「行商人がありとあらゆる世界から集めてきた物語と品々」そして「さまざまな作家の作品を一同に展示・販売する」というコンセプトです。展示作品ひとつひとつを、鑑賞よりさらにもう一歩深く入り込んで体験してもらいたい気持ちから、作品の中の世界観でより真実味を持たせるようなスト—リーを提案したり、バックグラウンドを知っていただけるような解説をしています。そして、そこから先のストーリーを繋ぐ「作品購入者・所有者」として、鑑賞する第三者から「登場人物のひとり」になっていただきたいと考えています。
また、参加作家は企画内で他の作家とペアを組み「コラボレーション」をしていただいています。作家さんにはぜひ「行商人に品を譲った・物語を聞かせた登場人物のひとり」になったつもりで、これまでのご自身の作品群や独創性をキャラクターのような感覚で冒険させてもらえるといいな、と思っています。そしてまた、ジャンル越えて作家さんや作品と関わって、ご自身の今後の制作活動にどんどんフィードバックしていただきたいです。
近年多くみられる、複数の作家がひとつの会場で展示する「グループ展」の形態ですが、テーマ、コンセプト、ストーリーをより深く共有して作品をコラボレートするため、ひとつのインスタレーションのようになります。また、さまざまなジャンル・作風の作家が集まるのも面白さのひとつです。好きな作家の新し い一面が見れたり、新鮮な衝撃と出会える機会になるのではと思います。
リュウの行商人
(前:ツノの行商人)
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